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真伝無外流居合兵道―塩川寶祥の武芸極意書
真伝無外流居合兵道―塩川寶祥の武芸極意書 (JUGEMレビュー »)
塩川 寶祥照成,岡崎 寶祥寛人,無外流居合道連盟
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今年の稽古は?
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     今日は”七草粥”、日が経つのは早いもの。いよいよ稽古も
    本格化されているだろう。”師範徒然草”は昨年の全国大会
    更新後、師範方による稽古、演武の指針、要諦をまとめた
    内容だったためか、アクセス数がかってないほど連日ヒット
    して頂いたので、掲示を続けていたが、稽古も本格化し始め
    たと思うので、更新することにした。ご愛読を感謝致します。

     心伝会では、前号の要諦を一年を通して続けて行くのは
    最重要課題であることはもちろんだが、毎年初稽古のとき
    師範として各人にその年その年の稽古目標を指示している。
     ”一句三百遍成愚”という言葉がある。馬鹿の一つ覚えの
    ように毎日毎日繰り返して唱え(行え)れば、自ずと身に着き
    御仏の加護も受けられるということだが、稽古は正にそれ。

     しかし、各人体力、性格、素質、稽古に費やせる時間等々
    個人差があるので、夫々に合わせた具体的な稽古指針を
    アドバイスしている。
     本来は各人が考え、自分の稽古方針を立てるのは当り前
    だが、そこはそれ人間の弱さでなかなか実行できないもの。
    上から指示されれば、実行しなければと意欲を燃やすだろう
    と少し手を貸して上げるわけだ。本当はこれでは情けないが。

     実際の稽古でも、習得、習熟し易いよう工夫を加えている。
     例えば、左手の鞘引きの重要性を体で覚えさせるために、
    日頃愛用の居合刀より3~4寸長い刀を貸し与え、スムーズ
    に正しく抜刀、納刀できるよう稽古する。つい右手が主になる
    と、手が長い人とか身長の高い者しか抜けない。

     また、演武における技の正確さ、剣先まで気と力が届くよう、
    更に間の詰め方ができるよう、鞘付小刀で形を演武させる。
    小刀だと扱い易いし、短いから小手先だけでやるとみじめな
    結果に終わるのだ。どうしても覚え慣れた形の刀遣いでは、
    気迫、気概は生まれ難いもの。
     出せる人は普段の稽古でも出せるものだが、そこは凡人
    の悲しさ(失礼!)意識して繰り返せば自ずと身につくもの。

     合宿時には、試し斬りで刃筋、手の内、斬るべき所に刃が
    当る位置にいかに力を伝えられるか等もそうだが、心伝会
    では剣道防具や考案防具を使い、相対して竹刀で実際に
    打合い、斬りあって体感させもしている。
     居合は仮想敵をイメージして行う武道だが、個人差があり
    なかなかうまく体現できないもの。それで杖道、短杖術を
    合わせ稽古し、間合、対敵動作を身に着けて行くのだが。

     昨年から居合、木刀による太刀打ち、杖道、短杖に加え、
    一角流十手術、中和流短刀術なども希望者に指導始めた。
    あとは繰り返し、繰り返し稽古して、いかにして身に着けるか
    個人の意欲、意識、努力しかない。さあ、今年も頑張ろう!
    | - | 08:44 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
    居合道稽古の本筋とは? 全国大会で・・・
    0
       9日(日)夢ノ島”東京スポーツ文化館”で「第四回塩川杯
      日本古武道大会」が開かれた。
      そのとき居合道の演武や前日の講習会で感じた印象、感想
      についてまとめてみたい。

       前日の居合道講習会で私は望んで”級と級外”の指導を
      担当したが、その中で特に感じたのが、
      一、”抜き付け”を、右手一本で抜いている人がいかに多いか。
         (左手の鞘引きが足りない、刀は抜くのではない。抜ける
         ”発刀”なのだ。抜くと表現するから誤解を招くのか?
          左手の強い鞘引きにより前に出る右手の動きがマッチ、
         スパンと斬る対象に向かって”物打ち”が一気に走るのが
         正しい。上位段位者でもなかなか難しいが・・・)
        
      二、”体軸”が正しく取れず、崩れている。
        (特に無外流の真骨頂である”逆袈裟”で斬り上げようと
         前のめりの姿勢となる。
          逆袈裟は、脇腹から左肩口に斬り上げるのが正しい。
         多く目立つのは、鞘引きや返しが不十分のため、剣先が
         鯉口からすぐ斜め上に走ってゆく。
          これでは相手が踏込んで来る時なら良いが、追い斬り
         等では水月は勿論心臓部には刀が入らず、剣先で肩筋
         を斬るだけになりかねない。使い分けられるなら別だが。
          又袈裟の斬下しでは、上段から柄を一旦右頭側に下し、
         担ぐように下げてからから斬り下す。相手の真っ向斬りに
         間に合うだろうか? 実戦なら左腕や頭を斬られるだろう。
          一、が出来ないために体軸も崩れ、刃筋も通らなくなる。

      三、”形”を動きと順番だけ理解して?”らしい形”をやっていて
          演じてるつもりの者がいかに多いことか。
         初心者、経験の浅い人たちだから仕方がないが、今から
         の心掛けが肝心なのです。

       これらの三つは、本大会中でも気になったが、有段者でも、
       ●刃音をたてるようとしてか? ただ刀を早く振れば良いと思
         ってか? 手振りになっている人。
        本当は、刃音が自分がどこをr斬ろうとしているかにより、
        どの辺でなっているかを理解、確かめてみるのも大切だ。

       ●大きく振ろうとし過ぎ?腕が伸びすぎ、体軸がブレ、振りに
        鋭さが欠ける人。

       ●特に横一文字斬(水平斬り)では、水平にキレイに斬ろうと
        してか?刀の振りの遅い人。 後で岩目地師範の講評に
        ある”ゆっくりで良い”は、初・二段ならともかく、三段以上
        にはそろそろ強さ、鋭さ、早さも求められてくるのです。

       下関から来て頂いた岩目地光之師範が試合後の総評で、
       ☆一つ一つの”間”を大事にして欲しい。(居合は相手がいる
         わけだから、相手に向かう気勢、間合も勿論意識して、
         一つの技の中で緩急、技と技に移る間(つなぎ)にも考え
         てという意味)
       
       ☆速い必要はありません。ユックリで良いから基本を大事に
         して下さい。”気・剣・体”(岩目地師範の座右の銘です)
         を意識しながらです。(相手を斬らんとする気構え、気勢、
         威圧感も大事:意訳)

       岡崎第十六代宗家も居合に大切なことは三つだと言われた。
      代弁して表現を判り易くまとめると、
       ●抜き付けは軽く、力まずスパッと抜け
       ●体軸を真っ直ぐしっかり守れ、そのためには足腰の鍛錬が
         必要
       ●運足、技における足さばき。必然的に上記に絡んでくる

       私が講習会、大会の中で感じたことがすべて含まれてくる。
      これらは高段者になってもなかなか実行できないものです。
       しかし、初心者の内からこれらの要諦を一つ一つ守り、実行
      しようと繰り返せば、必ず技も段位も付いてきますよ、皆さん!

      長くなったが、最後に大事な言葉を紹介しておきましょう。
        無外流居合兵道第中川士竜申一第十二代宗家はその著
       「無外流居合兵道解説」の中で、
      ”居合の気勢気韻”として書かれている五言絶句(意訳は私)、

       一、姿勢: 富嶽 聳東海  二、抜付: 怒涛 砕巌礁
        (姿勢は、富士山が東海にそびえる如くどっしりと構え)   
             (抜き付は、怒とうが岩礁を砕くが如く激しく、強く)

       三、斬上: 竜巻 揺星辰  四、斬下: 飛瀑 轟地軸
        (竜巻が夜空の星々を揺るがすほど高く、激しく斬上げ)
         (飛瀑が地軸を轟かす如く激しく、勢いよく斬り下げよ)

       五、剣突: 疾風 倒巨木 六、残心納刀:火山 止鳴動
        (突きは、疾風が巨木を倒すほど鋭く、強く突き)
          (残心から納刀は、噴火していた火山が突然鳴動を
              止めたが如く、一転して静かに納めて行け)
      とその動き、気構えを説かれている。

       難しいかもしれないが、日々是精進。 千鍛満錬 である。
      皆さん、頑張りましょう! 来年の大会まで、精進、精進。           
      | - | 10:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
      剣豪小説の中の術技、理合、太刀遣い
      0
          しばらくブログ更新を疎かにしてしまった。
        にもかかわらず更新されているかと期待されたのか?
        沢山の方々にアクセスして頂き、恐縮しております。
        期待に応えられず?申し訳ありません。
         さて今日は、無外流とは離れますが”柳生新陰流”
        に関する話を書いてみたいと思います。

         先日久しぶりに津本陽さんの「柳生兵庫助」(現在
        改題、8巻とも”刻”(とき)シリーズと変わっている)
        二度目を読み終えた。再び読んでみて一回目は単なる
        剣豪小説と思い面白くて早読みしたが、今回は新陰流
        の流儀、術技、解釈など改めてその深みを感じた。
         

         津本さんは直木賞、吉川英治賞、菊池寛賞作家でも
        あるが、得意分野は剣豪、戦国武将ものなど時代小説
        だが、実在の剣豪ものでも流儀、術技等に造詣が深い
        書き方を得意とされている。
        その根底には自ら6歳から剣道を始め現在三段、更に
        抜刀道五段の腕前から来ていると思われる。

         彼が題材に取上げた実在の剣豪には、柳生兵庫助を
        はじめ、北辰一刀流の千葉周作、宮本武蔵、示現流の
        東郷重位、塚原卜伝(卜伝十二番勝負)、榊原鍵吉
        (明治撃剣会)、富田勢源(小太刀勢源)などがいる。
        他に剣客辞典ものとして幕末剣客伝、日本剣客列伝も
        ある。

         少し長くなるが”柳生兵庫助”の中に結構詳しく説明
        している新陰流の術技、流儀解説しているものを拾い
        あげてみると(順不動)、
        *十文字之事(”合撃”がっしうち) *懸待表裏   
        *二寸五分のはずし *棒心 *手字手裏見
        *鳥飼(”間切”ひぎり)稽古 *兵法三つの心の病い
        *截相(きりあい)三箇の大事 *三見の大事 
        *三つの抱え *無刀取り三つの形 *活人剣殺人剣
        *無構え *西江水 *敵の好むを知る(七つ)等々

        この他指導、立会い、実戦、乱戦の中での剣技、太刀
        遣いについても随所で説明がされている。
         
         新陰流を学んでいる方には勿論、剣道、剣術、居合
        を学んでいる方々にも大いに興味を魅かれると思う。
        皆さんも興味を持たれたら是非読んでみて頂きたい。

         
        | - | 23:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
        日頃の修練?成果を・・・
        0
           スポーツの秋、ようやく暑すぎた夏もどうやら居なくなり、
          稽古に身が入り易くなってきた?! 
           春は桜の名所である北区の飛鳥山公園で、恒毎年体育の日
          前の土日、恒例の”区民祭り”が行われる。広い園内には沢山
          の屋台が出店し、多くの見物客が一日中行き交う。

           その正面の舞台(秋には薪能も)で一日中アトラクション
          が行われる。日曜8日に一番良い時間の昼時良い時間帯で、
          私たち心伝会は毎年、演武を披露している。
           
           日頃の成果を披露するというより、場馴れしていない者達
          に多くの観客がいる前で演武させ、度胸をつけさせ、一般の
          方々に古武道を知って貰う一助になり、あわよくば入会希望
          者が出ればいいナと・・・(未だ一人も入会ナシだが)

           
          演武は、無外流居合、木刀による太刀打ち、併伝武道である
          神道夢想流杖術。そして内田流短杖術(ステッキ術)に加え、
          今年は春から始めた一角流十手術、中和流短剣術を一般の人
          太刀に判り易いように護身術にして、正しい形と並行披露を
          した。

          今年は7月と8月に入会した高校生と女性にも速成栽培では
          あったが参加させ、居合と護身術だけだったが、無難に演じ
          られたのは何よりだった。
           
           ただ、台風の影響か?日曜日は朝の内に雨は上がると予報
          では云っていたのにハズレ、我々が演武する少し前まで降り、
          演武時には晴れ間さえ見えたが、座技はヤメ、立ち技だけに
          なったのは残念だった。雨が強くはなかったが、観客の出が
          少なかったのは惜しまれる。

           でも、新人には良い経験になったろうし、これからの稽古
          意欲が生まれたようなのはうれしい。
          来年はまた工夫して演武を考えるが、ぜひ共天候に恵まれて
          くれるとうれしいのだが・・・



          | - | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
          凄い!厳しい攻め!岩目地、松原杖道演武
          0
              この22~23日会津若松市で行われた無外流居合道連盟
            恒例の”古武道祭”(鶴ヶ城特設舞台)と(元新撰組)斎藤
            一忌(阿弥陀寺)での岩目地、松原両師範による神道夢想
            流杖道の演武。それは凄かった。
             
             鋭く際どい攻め、迫力満点の攻防!見守る見物人、武道
            関係者の息を飲む厳しい技に驚嘆!一人残らず感嘆した。

             
             特に斎藤一忌での演武で見せた松原師範の鋭い斬込みに
            返す岩目地師範の顔面スレスレに打ちこまれる早く、鋭い
            杖などの動きに、周囲を取り囲んだ観光客、一般見物人の
            ドキモを抜き、われわれ同じ武道を学ぶ者も皆感嘆した。

             単なる細い丸い棒が、まるで生き物のように踊り、振り、
            突き出され、凶器と化した武器のように太刀を斬り込んで
            ゆく松原師範を攻め返す。ギリギリでかわし、受け止める
            うまさも迫力を生んだのだが、こんな唯の棒が、あの剣聖
            宮本武蔵を破り、勝ったということが、初めて”然(さ)も
            ありなん”と実感できた。

             日頃の稽古や各種大会での演武で、これほどまでに早く、
            鋭く、際どい厳しい攻めの演武を見た方はほとんどないの
            ではないどろうか?塩川宗家がご健在の頃、岩目地師範と
            演じられた演武をご覧になった別としてだが。
             こうした演武ができるのは、勿論素質ばかりではない。
            日頃地道で激しく、厳しい稽古で鍛え上げたから出来る
            芸当に他ならない。
             

             私たちは技を稽古するとき、同じ技を2~3回繰り返して
            行い、いくつもの技を稽古して終わることが多い。
             ところが、岩目地師範の稽古法は違うのだ。基本技でも
            繰り返しはもちろん、一つの形から強化したい技を完全に
            マスターするまで、何度も何度も繰り返し、繰り返し練習
            する。正に千鍛満錬なのだ。
             それが会津で見た人を驚嘆させた、見事な演武を披露が
            出来た因なのだ。

             この演武を拝見して、私自身も会員たちともども改めて
            見直し、日頃の稽古に精進したいと強く心に誓った。
            | - | 11:14 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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