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真伝無外流居合兵道―塩川寶祥の武芸極意書
真伝無外流居合兵道―塩川寶祥の武芸極意書 (JUGEMレビュー »)
塩川 寶祥照成,岡崎 寶祥寛人,無外流居合道連盟
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剣技上達へ剣術講習会
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     先日無外流居合道連盟の講習会が埼玉県の久喜市総合
    運動場武道場で行われた。久しぶりだったのと段位制限
    を設け無かったからか、40名を超える参加者が集まり、
    当初の会場と異なり大きい会場に変更、開催となった。
    「日本剣道形」講習が主旨の講習会なのに、無外流居合、
    剣術等併伝武道ではないのに、これだけ集まったのには
    正直驚いた。

    「日本剣道形」は今でこそ全日本剣道連盟の制定形では
    あるが、元々剣術界各派の剣理、剣技修得向上を目ざし
    作られたエキスの集約だから、剣技を学ばんとする者は
    しっかり覚えれば百理あって一害なし?」とさえいえる。

     この日は12時半から4時まで、剣道形のみ大太刀7本、
    小太刀3本の全10本を、暑さがぶり返した中水飲み休憩
    を少し挟んだだけで、打太刀・仕太刀の形共ぶっ通しで
    学んでもらった。慣れていない人には大変だったろうが、
    とにかく動きだけでも覚えて帰り、形の剣捌き、体捌き、
    足捌き、間合の修得等は各道場に帰って後しっかり稽古
    してくれれば、岡崎宗家の目的は達せられるはずだ。

     そもそも日本剣道形は、各派剣技のエキスが集約され
    ているわけだから、その形の反復練習により体に染み込
    ませることにより、剣技の向上を図り、礼儀、姿勢、物
    腰はもちろん、相手の動き、気持ちを読み、動作も機敏
    となり、間合をつかめ、剣理も自ずと身についてくる。
    その結果、習熟出来れば風格、気もが自然と身について
    くるということになっている。

     我々はここまで日本剣道形を習熟することはない?
    なぜなら無外流居合道を追及しているワケだから、日本
    剣道形を学ぶことにより、主目的を達成する一助となれ
    良い。ただ表に出ている” 形 ”に捉われず、約束事の
    打ち、応じの中から、”打太刀”は相手を打ち破る気構え
    と心技で攻込み、応じる”仕太刀”はその鋭い攻めを受け、
    躱し、いなしつつ、後の先、先の先で心技一体となって
    打ち破る稽古を積めば、無外流の習熟に必ずや生きるの
    は間違いない。

     この日剣道にも造詣が深い岡崎師範が意図した、竹刀
    による”切り返し”稽古は、30分延長して動きのみ指導を
    され、体力、腕力、足腰強化をはじめ気合、気迫を学ぶ
    主旨は時間が無くて目的を果たことはできなかったが、
    これは日頃の稽古の中に取り入れ、各自が自覚を持って
    やってもらうことに期待するしかない。

     今年も9月22、23日会津で恒例の”古武道祭”がある。
    その行事に合わせ行われる合同稽古会で、この日の稽古
    はしっかり繰り返されるはずだ。それまでしっかり稽古
    して来て欲しい。

    | - | 06:50 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
    岩目地師範演武&花の江戸杖
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        23日(日)大田区総合体育館で行われた第18回
      ”花の江戸杖”大会を仲間たちと勉強に出かけた。
      この大会に下関から岩目地光之師範が大会技術顧問
      としてはるばる参加され、開会式後最初師範演武で
      無外流居合を披露された。
       
       

       久々に先生の演武を拝見し、大へん勉強になり、
      うちの会員たちは初めて拝見する先生の演武に感動
      していた。我々の無外流居合道連盟では岩目地先生
      は大会等にお出でになっても、居合に関しては指導
      も演武も(多分遠慮されて?)絶対にされないから、
      こんな時や下関でしか拝見する機会はないからだ。

       演武は座技の”真”、”連”、”左”、立技で”野送り”
      ”玉光”の五本だった。もちろん私などが評も感想も
      述べるのは烏滸がましいのでご遠慮するが、早やさ
      を求めるのではなく、技の一つ一つ、斬り、姿勢が
      ビシッと決まる素晴らしいものだったとだけ申上げ
      ておく。その後藤代師範の打太刀で神道夢想流杖道
      の演武も披露された。

       昨年は三、四段の部、五、六段の部段に比べ、段
      外の部、初二段の部の参加者が少なく心配?したが、
      今年は段外の部の参加者が沢山いて(古巣の団体で
      現在も稽古賛助会員(自称?)なので)ホッとした。
      武術が出来るだけ多くの人に広がることは大へんに
      うれしい。

       杖道は我々の大会以外、なかなか見学する機会が
      ないので、ウチの会員たちは日頃の指導注意点やら
      見習うべき技のポイントを、他人の演武の中に参考
      となる部分をみつけて、大いに勉強になったと納得
      していた。
       私は所用があり、最後まで拝見できなかったので
      岩目地先生の技術講評を聞けず残念だった。

       
      | - | 14:51 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
      稽古への工夫
      0
          6月初旬久しぶりに心伝会の合宿を行った。
        主旨は、強化練習と”勝負合”対策? 心伝会の会員には
        ”勝負合”主旨の課題審査に該当する対象者はまだ2〜3人
        しかいないが、来るべき日に備え、居合でも併伝武道でも
        稽古の中に取り入れ、今から体の中に少しずつ染込ませて
        ておくのにこしたことはないから、テーマを絞って行った。

         今回の合宿では、無外流居合道表ニ十本、神道夢想流表
        十二本、中段十三本の強化稽古は控えめに?した。
        最初は居合道表前半六本を、互いに向かい合い相手を斬る
        つもりで形を正しく理合に従って正しく演武する。
         
         

         次に双方当っても叩かれても痛くない?袋竹刀を持ち、
        まず打太刀が夫々の形に合った仕掛けで打ちこみ、受太刀
        は決められた形で斬って応じる稽古を二人ずつで行う。
        これは一定の間合から理合に合った踏込みから角度、斬り
        位置に後の先で正しく袋竹刀が当るようにするが、受太刀
        の応じが遅ければ打たれ、斬られることになる。

        太刀打の相対稽古では、早さを求めず正しい斬りと応じで
        木刀の角度、当てる位置、正しい踏込み、体捌きをを覚え
        込む稽古である。どうしても ”らしい” 形で終わりがち
        だが、”太刀打”本来の基本を体に覚え込ませることが肝要
        となる。

         そして合宿恒例の”巻藁試斬り”。恒例では最終日に総括
        として行ってきたが、所用で翌早朝帰京する者が出たので、
        午後行った。今回は日頃うるさく”斬れる”居合の基本、形
        を強調してきた効果が表れたのか、私の演武用の本身を貸
        して行ったが、刀を曲げたり刀が巻藁に食い込み止まった
        者が一人も出なかったし、1畳巻きを上下の返えし斬りで
        斬った者も出たのは刃筋、手の内が出来てきた成果だった。

         
         最終日は2時まで昼食抜きで稽古。併伝武道を中心にし
        内田流短杖術、一角流十手術(中和流短剣術)を行った。
         
         一角流は、十手はほとんど稽古せず、短剣術を意識して
        鉄扇だけで行ったが、杖道、太刀打、短杖、鉄扇と間合が
        段々近くなり合気道七段もいるが、体術経験者は他にいず
        体捌き、足捌きが慣れていないために皆難儀していた。

         少しづつでも繰り返し繰り返し稽古して、体に覚え込ま
        せるしかないから、日頃の稽古に少ない本数でも取り入れ
        て行くことにした。皆”難しいが面白い”と興味津々だった。
        | - | 14:33 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
        小説の中の無外流と勝負合
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           19日の日曜日、東京都民スポーツ大会(於東京武道館)で
          ”なぎなた”の団体戦を看学してきた。指導も受けていないし、
          実戦経験もない為「打突判定がナント難しいことよ」と正直
           とまどった。剣道は一応それなりの判断が出来ると思ったが、
          どちらが早かったかの判断ではなく、誰の技が一本となった
          のか?あれがナゼ一本にならないか?判別が難しい。
           女性だけの試合なので動きが早い訳ではないが、遠間から、
          近間から上下、左右、剣先、柄尻を目まぐるしく回転、変化
          させての攻防をみても、刃物で男性の達人を相手にしたら空
          恐ろしい武術だろうナと痛感して帰ってきた。

           ところで、前回”勝負合”を話題にしたが、それにも絡んで
          時代小説の中で”無外流”が題材となっているものを少し紹介
          しようと思う。
           村上元三が描いた辻月旦が絡む仇討物語は「撃剣叢談」で
          「江戸小石川に住し、一流を弘めて名の高い”辻無外”(後に
          白舟と号す)が、軟弱なる兄弟に無外流の技を”外(ほか)の
          門人より格段に精を入れ、初心なれども大切の口伝を授け、
          高田馬場で親の敵討を果たさせた」と記しているが、
           

           別の書では「門人杉田庄左衛門が麹町半蔵門外の堀端で親の
          仇を討ったことが評判となり、無外流の名が広く知れるように
          なった」と書かれている。
           
           一説では、月旦がただ一本教えた技は、”走り懸リ”だという。

           小説の中で”無外流”の名が時々出てくるのは藤沢周平の時代
          小説だが、ライバル道場の流儀であまり良い役ではないことが
          多いし、勝負の場面での太刀遣いの描写も詳しくはない。
           もう一人著名な作家の佐伯泰英のシリーズ時代小説「居眠り
          磐音 江戸草紙巻26「紅花ノ邨」と巻30「侘助ノ白」に
          結構細かく描かれているが、今回は「侘助ノ白」を紹介する。

           物語は、主人公佐々木磐音(深川今小町と言われた愛妻の
          おこんと共に神田神保小路にある直心影流尚武館佐々木道場
          に夫婦養子となり、”坂崎”から改姓)ではなくその門弟乗富
          利次郎が、密命を帯び国入りした父の故郷土佐山内家(無外
          流のお膝元)で、反対派7~8人に襲われたとき同藩内で事を
          大きくしないため、一対一の勝負を挑んだ相手が「無外流の
          小坪籐吉」だった。

           
          「相手の小坪も厚みのありそうな刀を抜き、脇構えに置いて
          腰を沈めた。 利次郎は国広(桃山時代の相州伝の名刀工、
          堀川)を正眼に構え、小坪の目を注視した。
           雨が降っていた。 二人は互いの呼吸を読み合いながら、
          踏込むきっかけを探りあった。(小略)
           小坪がするすると突進してきた。 利次郎も相手の動きを
          見つつ踏み込んだ。 間合が一気に切られ、小坪の脇構えが
          弧を描いて利次郎の腰を襲った。
           利次郎の正眼の国広が伸びてきた刀を押さえて弾き返した。
          小坪が流れた刀身を虚空に引き付け、利次郎の首筋に二の手
          を入れてきた。
           利次郎は国広で小坪の刀を弾いた後、身をくるりと相手の
          体の横手に流し、二の手を避けると戦いの間合い内で踏み
          とどまった。 小坪は下段から擦り上げた。
           利次郎は浮き上がってくる小坪に自ら鎬を合わせ、相手の
          動きを止めた。(小略)小坪の顔がみるみる真赤に染まった。
          利次郎は相手の弾む息を読みつつ、押さえていた国広から、
          ぱあっと力を抜き、飛び下る構えを見せた。
          得たり、と小坪が自由になった刀を引き付けようとしたとき、
          下がりながら利次郎の国広が小坪の右手首の腱を断ち斬って
          いた。」(以下略)

           少し長くなったが、剣術としての”勝負合(私がその一つ
          と考えている”を、結構事細かに描写されているので、紹介
          した次第である。
           
           結構面白い時代小説で、テレビ時代劇のシリーズ物として
          山本耕二主演で徳川家治時代の江戸下町の市井を描きながら、
          色々な流儀を紹介しつつ随所にその達者との剣劇を盛り込む
          一冊完結式の文庫本(双葉文庫:既に40巻を発刊している)
          で、時代小説が好きな方は勉強?にもなるのでお奨めしたい。
          | - | 15:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
          実戦に強い無外流へ発進!
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              無外流は江戸時代大名家、旗本を始め門弟三千人を数えた程
            栄えたといわれる。 その人気の秘密は”実戦に強い無外流”と
            評判を取っていたからだという。
             
             無外流居合道連盟は、岡崎寛人師範が塩川寶祥第十五代宗家
            より第十六代を継承していたが、今回”神道夢想流杖道塩川派”
            第二代宗家を継承され、この13日福島で傘下各会合同稽古会の
            後、来賓もお招きし祝賀会を開きお披露目した。会は和やかな
            うちにも”岡崎新時代”へ意欲的に進む気運に溢れたものだった。

             塩川寶祥宗家は”昭和の剣豪武術家”としてご高齢になっても
            矍鑠としておられたが、昨年末下関で”糸東流空手塩川派”宗家
            を子息の尚成氏に”第二代”を伝承、多数来賓もお招きして盛大
            にお披露目を行ったが、今年米寿を迎えられることから、神道
            夢想流杖道塩川派宗家も岡崎寛人師範に伝承され、実質現役を
            退かれた。これで名実ともに”岡崎新時代”が到来する。

             その表れは、初日の合同稽古会開始に先立ち三十分にわたり
            新時代への抱負と方針を述べられたが、その筆頭が”実戦に強い
            無外流”を再現してゆくことで、実戦を意識した修練、そのため
            にも形稽古に終わらず、併伝武道(太刀打ち、神道夢想流杖道
            ・内田流短杖術・中和流短剣術・一心流鎖鎌術等)により一層
            指導に力を入れ、奨励強化してゆくというものだった。
            さらに”実戦に強い”を具現するために、居合でも剣道試合の様
            な”勝負合い”を取り入れることとなった。

             ”勝負合い”とは、剣道の防具等を身に着け、竹刀や袋竹刀で
            無外流の形をベースとした試合形式の勝負を行うもの。その表
            れとして居合道四段以上の昇段審査指定項目として取り入れる
            こととなった。
             
             
             勿論すぐ実施という訳にはゆかないので、猶予期間を置いて
            になるだろう。14日の審査会にも早々とその気運が表れ、八段
            以上5人の審査員による四段の審査には、形演武に加え無外流
            の”太刀打ち”の演武が初めて加えられ、審査判断も厳しいもの
            となった。
             
             

             次回からは”内田流短杖術”も加わるが、これに”勝負合い”も
            加わるとなると、四段以上の昇段受審希望者には日頃の稽古に
            併伝武道にも修練を磨かないと合格は難しいことになり、より
            一層厳しい稽古が必要となる。
             また、神道夢想流杖道の三段以上の審査項目に内田流短杖術、
            更に四段以上には中和流短剣術、六段からは神道流四通八通、
            一心流鎖鎌術の修得が義務づけられた。

             
             居合道にしても杖道にしても、四段以上は単なる趣味の武道
            として稽古を続けるだけでは高段位の取得は難しくなり、武芸
            百般と言わないまでも色々な併伝武道を修得しながら、本道を
            磨いて行くことが肝要と新方針は打ち出している。

             私が主宰している”心伝会”では、日頃の稽古の中に有段者に
            は無外流の太刀打ちは勿論、併伝武道の内田流短杖術を行い、
            昨年初からは中和流鉄扇・十手術を取り入れて来た。
            一昨年に遡ると合宿に限りだが”勝負合い”に準ずる剣道の防具
            を着け、竹刀か袋竹刀を用いて形稽古する方式を取入れている。
            これは”形”に現れる斬り、攻め、間合などを実戦的に理解させ
            るための稽古だったが、今日あるを予測していたわけではない
            ので、今後は新方針に則してカリキュラムを組み直し、稽古を
            実行してゆく必要性を感じた。

             近じか”実戦に強い無外流”と”勝負合い”についてもう少し書
            いてみようと思っている。 
            | - | 17:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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