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真伝無外流居合兵道―塩川寶祥の武芸極意書
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塩川 寶祥照成,岡崎 寶祥寛人,無外流居合道連盟
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岩目地師範のありがたい教導
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     121日に行われた「第5回塩川杯日本古武道大会」。その閉会式で岩目地光之師範(下関)が講評されたが、含蓄のあるお話だったので、参加出来ない方もおられるから、ここに私の解釈を加え書いてみたい。
     
     岩目地師範は(居合では)「まず“刀法”をしっかり学んで頂きたい。刃筋や形を覚えるのはそれからでも遅くはない。形を演じるのはユックリでもいい。速く振る必要はない」 要約するとこうおっしゃられた。
     
     “刀法”とは刀の遣い方だが、剣道、剣術、他流の居合でも“米”の字で表現される八種類の太刀筋、刀法は常識だが、岩目地師範が言われたのは
    もちろん無外流の基本二十本での“刀法”のこと。
     例えば、無外流の基本中の“キ”である座技「真」は、初太刀は逆袈裟に斬り上げ、二の太刀は同じ(そうでない方がほとんどかな)刃筋を袈裟に
    斬り下す。
     
     ただ、無外流居合の“形”ではご存知の通り、八法の太刀筋全部は使わず、右からの逆袈裟、横一文字はない。その代わり座技、立技共に突きがある。その上多彩な刃筋の逆袈裟、袈裟があり、これが無外流が江戸時代実戦に
    強いといわれた特徴のある刀法だった。
     それだけにより正確な刀法を理解し、習熟する必要がある。同時にどういう状態の敵に対応し、どこをどう斬るのかしっかり理合(技法)を判って
    いないと、正しい形を演じることができない。岩目地師範の言葉を深読みすればこういうことになると思う。
     
    この大会では、三段までの指定形での試合だったので、無外流の形が全て網羅されていた訳ではないが、全くの初心者はともかく、同じ有段者が同じ形を演じているのに、斬り方、斬る位置にバラつきが感じられたから、警鐘を鳴らされたのだと思っている。
     その原因は、速い太刀遣いで、形を演じようとし過ぎているため、正しい刀法にならず、“らしい形”を演じただけではダメだ、と言われようとした
    のではないだろうか?太刀行きの速さよりも正しい太刀遣い、それを活かした
    “形”を演じることが大切ですよ、と言われたかったのではないだろうか?昔、下関の塩川道場「拳聖館」に稽古に行ったとき、岩目地師範の稽古を拝見したことがあったが、“真”一本だけを何度も何度も繰り返し稽古され、帰られた。
    それだけ同じ角度、同じ位置を寸分違わず斬ることを確認しながら稽古され、習熟されようとしていたのだと思う。
     
    あるとき塩川宗家が「岩目地は飛んでいる蠅を斬ったンじゃ。あんなことワシでもようできん」と言われたことがあったが、それだけ正確な刃筋で、
    ピンポイントに太刀を遣えるのは、このような稽古を繰り返し、繰り返し行って刀法を身に着けた岩目地師範にしかできない秘術なのだろう
     
     一日にせいぜい2~3時間しか稽古出来ない我々が、わずか20だからとはいえ、一技2~3本を繰り返すだけの稽古法は、もう一度見直す良い機会かもしれない。
    | - | 12:00 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
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    管理者の承認待ちコメントです。
    | - | 2015/03/02 11:43 PM |
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