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真伝無外流居合兵道―塩川寶祥の武芸極意書
真伝無外流居合兵道―塩川寶祥の武芸極意書 (JUGEMレビュー »)
塩川 寶祥照成,岡崎 寶祥寛人,無外流居合道連盟
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居合道稽古の本筋とは? 全国大会で・・・
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     9日(日)夢ノ島”東京スポーツ文化館”で「第四回塩川杯
    日本古武道大会」が開かれた。
    そのとき居合道の演武や前日の講習会で感じた印象、感想
    についてまとめてみたい。

     前日の居合道講習会で私は望んで”級と級外”の指導を
    担当したが、その中で特に感じたのが、
    一、”抜き付け”を、右手一本で抜いている人がいかに多いか。
       (左手の鞘引きが足りない、刀は抜くのではない。抜ける
       ”発刀”なのだ。抜くと表現するから誤解を招くのか?
        左手の強い鞘引きにより前に出る右手の動きがマッチ、
       スパンと斬る対象に向かって”物打ち”が一気に走るのが
       正しい。上位段位者でもなかなか難しいが・・・)
      
    二、”体軸”が正しく取れず、崩れている。
      (特に無外流の真骨頂である”逆袈裟”で斬り上げようと
       前のめりの姿勢となる。
        逆袈裟は、脇腹から左肩口に斬り上げるのが正しい。
       多く目立つのは、鞘引きや返しが不十分のため、剣先が
       鯉口からすぐ斜め上に走ってゆく。
        これでは相手が踏込んで来る時なら良いが、追い斬り
       等では水月は勿論心臓部には刀が入らず、剣先で肩筋
       を斬るだけになりかねない。使い分けられるなら別だが。
        又袈裟の斬下しでは、上段から柄を一旦右頭側に下し、
       担ぐように下げてからから斬り下す。相手の真っ向斬りに
       間に合うだろうか? 実戦なら左腕や頭を斬られるだろう。
        一、が出来ないために体軸も崩れ、刃筋も通らなくなる。

    三、”形”を動きと順番だけ理解して?”らしい形”をやっていて
        演じてるつもりの者がいかに多いことか。
       初心者、経験の浅い人たちだから仕方がないが、今から
       の心掛けが肝心なのです。

     これらの三つは、本大会中でも気になったが、有段者でも、
     ●刃音をたてるようとしてか? ただ刀を早く振れば良いと思
       ってか? 手振りになっている人。
      本当は、刃音が自分がどこをr斬ろうとしているかにより、
      どの辺でなっているかを理解、確かめてみるのも大切だ。

     ●大きく振ろうとし過ぎ?腕が伸びすぎ、体軸がブレ、振りに
      鋭さが欠ける人。

     ●特に横一文字斬(水平斬り)では、水平にキレイに斬ろうと
      してか?刀の振りの遅い人。 後で岩目地師範の講評に
      ある”ゆっくりで良い”は、初・二段ならともかく、三段以上
      にはそろそろ強さ、鋭さ、早さも求められてくるのです。

     下関から来て頂いた岩目地光之師範が試合後の総評で、
     ☆一つ一つの”間”を大事にして欲しい。(居合は相手がいる
       わけだから、相手に向かう気勢、間合も勿論意識して、
       一つの技の中で緩急、技と技に移る間(つなぎ)にも考え
       てという意味)
     
     ☆速い必要はありません。ユックリで良いから基本を大事に
       して下さい。”気・剣・体”(岩目地師範の座右の銘です)
       を意識しながらです。(相手を斬らんとする気構え、気勢、
       威圧感も大事:意訳)

     岡崎第十六代宗家も居合に大切なことは三つだと言われた。
    代弁して表現を判り易くまとめると、
     ●抜き付けは軽く、力まずスパッと抜け
     ●体軸を真っ直ぐしっかり守れ、そのためには足腰の鍛錬が
       必要
     ●運足、技における足さばき。必然的に上記に絡んでくる

     私が講習会、大会の中で感じたことがすべて含まれてくる。
    これらは高段者になってもなかなか実行できないものです。
     しかし、初心者の内からこれらの要諦を一つ一つ守り、実行
    しようと繰り返せば、必ず技も段位も付いてきますよ、皆さん!

    長くなったが、最後に大事な言葉を紹介しておきましょう。
      無外流居合兵道第中川士竜申一第十二代宗家はその著
     「無外流居合兵道解説」の中で、
    ”居合の気勢気韻”として書かれている五言絶句(意訳は私)、

     一、姿勢: 富嶽 聳東海  二、抜付: 怒涛 砕巌礁
      (姿勢は、富士山が東海にそびえる如くどっしりと構え)   
           (抜き付は、怒とうが岩礁を砕くが如く激しく、強く)

     三、斬上: 竜巻 揺星辰  四、斬下: 飛瀑 轟地軸
      (竜巻が夜空の星々を揺るがすほど高く、激しく斬上げ)
       (飛瀑が地軸を轟かす如く激しく、勢いよく斬り下げよ)

     五、剣突: 疾風 倒巨木 六、残心納刀:火山 止鳴動
      (突きは、疾風が巨木を倒すほど鋭く、強く突き)
        (残心から納刀は、噴火していた火山が突然鳴動を
            止めたが如く、一転して静かに納めて行け)
    とその動き、気構えを説かれている。

     難しいかもしれないが、日々是精進。 千鍛満錬 である。
    皆さん、頑張りましょう! 来年の大会まで、精進、精進。           
    | - | 10:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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