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真伝無外流居合兵道―塩川寶祥の武芸極意書
真伝無外流居合兵道―塩川寶祥の武芸極意書 (JUGEMレビュー »)
塩川 寶祥照成,岡崎 寶祥寛人,無外流居合道連盟
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鏡の効用
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     心伝会では五月から新しい稽古場でも稽古を始めた。
     北区のJR埼京線十条駅から3分足らずの至近距離にある
    中学校の新築専用武道場だ。この4月から武道が必修科目化
    されたことで新設された効用の一つでもある。
     細板張りの約30畳余りの畳、床併用の道場だが、木の香も
    新しく気持ちがいい。

     そのうえ鏡が大きく二間幅で稽古に大へん役立つ。これまで
    同じ木曜日の赤坂小、土曜日の東十条小、日曜日の滝野川小
    (残念ながら本部道場にしている番町小は無い)はあるのだが、
    幅が一間〜二間半だし高さも低いので、稽古参加者が多いと
    千鳥になっても私が正面に入ると後ろの人が見にくいし、はみ
    出すため自然、稽古者本人の形や部分チェックは難かしい。
    勿論師範の正面と後姿を参考にするには問題ないのだが。

     ところで折角の鏡だが、皆さんは十分活用しているだろうか?
    もちろん全体稽古では師範の演武を手本に技の確認や姿勢、
    間などのチェック材料にはされているだろうが・・・
     そこで今日は鏡の効用、特に個人稽古では技の部分稽古に
    うまく利用できることについて触れてみたい。

     例えば、横一文字斬りのチェック。流れで形を行っているとき
    自分では剣先が正しく正中線(新陰流でいう人中路:眉間、鼻
    すじからへそ下までを結ぶ線)より左から水平に斬っているか。
    (剣先が正中線辺りから水平に入っているのは良くない)
    柄が先に体側に向かって動いていないか?(これは手斬りと
    なっていて正しくないのだが、案外気づいていない)
     
     鏡で確かめながら抜きつけてみると、鯉口から斜めに剣先が
    正中線に向って抜き出されていることが多いもの。
     ナゼいけないか?鞘引きが十分活きていないこともあろうが、
    物打ちが敵の右脇下から入らず、正しく心臓部を通らずに切り
    裂きスタイルになってしまう。(真剣で巻藁などを斬ってみると、
    物打ちでなく切っ先から入ってしまい、斬れないものだが、試
    斬りでは数重ねるとコツが判って案外出来てしまうが、形稽古
    では悪い癖に戻りがち)

     真向斬りのチェックでも同じで、自分では正しく剣先から斬り
    下している積りでも、手が先に下りてしまい、剣先上がりのまま
    止まる。柄の握りがヘソより下になったり、逆に剣先がヘソより
    下の前下がりとなり、正しい形である、剣が心もち剣先上がり
    の水平に刀を止めていない等の確認もできる。
    もちろん斬り下し時の柄位置の不揃いチェックもできる。

     上段の構えも横から見てみると、柄の握りが額の前過ぎたり、
    額より後ろに構え過ぎる。(正しくは前額部の上に拳一つ置く位
    という) 握りが緩み剣先が肩より下がり過ぎているのもわかる。
    この場合は、斬下すとき反動をつけたり、更に剣先が下がって
    から剣先が出て行き、斬り出しが遅れて不覚を取ることになる。
    袈裟、逆袈裟の正しい斬り角度もチェックできる等利点は多い。

     初心者講習会のようになってしまったが、2~3段の方々でも
    案外正しい形が決まっていない方もおられるので、一度確かめ
    てみられたらいかがだろう。 
     長くなったが最後に一つ。段位が上がっても案外難しいのが
    間合の取り方。特に杖道の斬り込みで、届いていないと注意を
    される方にはピッタリの稽古法。
     すぐできる方もいる代わり、なかなか掴みにくい方もいるので、
    そういう方は鏡の前で”踏込み足”と”退き足”の稽古がお奨め。

     間合の稽古は、竹刀か木刀を持つ(打ち太刀)の立つ位置を
    固定し、斬り込みを色々な構えから受けて貰う。剣道の防具が
    ある道場はそれを利用すれば尚良い。
     間合を覚えたい仕太刀は、間合の外、色々な距離から各部位
    に、どの位踏込めば物打ちで届くのか試してゆく。
     剣や杖の振りの速さを間合が習得できるに従い、徐々に変え
    て行くと良い。これは相手をしてくれる方がいる場合。
     
     手頃な相手がいない場合は、下に何か目安となる目印を置き、
    踏込みや退き足の稽古をする。どれだけ踏み込めば届くのか、
    どれだけ退けば相手の攻めから逃がれられるのかの間合を、
    一々目印を鏡で確かめながら行うのだ。
    技術習得に重要なことは、要は稽古量と工夫と熱意しかない。
    | - | 13:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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