CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
ARCHIVES
RECOMMEND
真伝無外流居合兵道―塩川寶祥の武芸極意書
真伝無外流居合兵道―塩川寶祥の武芸極意書 (JUGEMレビュー »)
塩川 寶祥照成,岡崎 寶祥寛人,無外流居合道連盟
MOBILE
qrcode
<< 閑話休題:知ってました?ルイス・フロイス | main | 鏡の効用 >>
?百鍛千錬 いや 千鍛萬錬の女丈夫
0
      武道を学ぶ賢明な諸兄は”園部秀雄”という武芸者をご存じだ
    ろうか? いつの時代の剣豪?
    実はれっきとした女性武道家なんです。
     明治4年(1870)生まれの、直心影流薙刀術第十五代宗家。
    稽古を始めてわずか3年足らず、ナント二十歳前で印可をうけた。
    その急成長の基にあるものは、朝夕1000回(朝500、夕500回)
    を日課とした素振りだった。?百鍛千錬とか千鍛萬錬というアレ。

     今日は武道といっても居合、剣術ではない。未だ幕末の名残リの
    ある明治半ば、名だたる剣術家と実戦試合を数百回行って負けは
    たったの2回(本人は1回という)物凄い女性を紹介します。
     勝った対戦相手には、中山博通、高野佐三郎、内藤高治等錚々
    たる剣豪、名剣士がいるのです。

     負けたというのは、”契木(ちぎりぎ、振り出し杖ともいう)”相手で、
    打ちをとめたが、鎖付の分銅が背中にあたって負けた異種試合。
     そして武徳会建立記念演武会で、列席された小松宮彰仁親王の
    希望で急きょ決まった、日本武徳会会長渡邊昇子爵(天下無双と
    いわれた神道無念流の遣い手)との試合では圧勝したが、2年後
    遺恨試合ではないが、渡辺昇の秘蔵っ子弟子、若干19歳の堀田
    捨次郎に挑まれ二本とられ敗れたという。
     しかし、園部は88歳の時読売新聞のインタビューで「あれは負け
    と言うのは間違い、あれは試合じゃない」と答えているのだが・・・・

     私がまだ若いときテレビ局のプロレス担当デレクターだったこと
    があるが、そのときジャイアント馬場さんに聞いた回顧話。
     プロ野球巨人軍の投手だったが風呂場で転びガラスで利き腕
    の右ヒジを切り、投手生命を絶たれお払い箱となった。生れ故郷
    新潟三条に住むお母さんに仕送りをするお金が欲しいと、当時
    人気のプロレスで大きな体を生かして稼ごうと力道山の許を訪ね
    入門を希望した。
     
     ところが、2メートルを超える身長はあっても手足が長く細い体
    ではレスラーなんて無理、毎日1,000回のヒンズースクワットが
    できなければ入門させられないと言われ、やり始めたがものの、
    最初は100回でさえやっと。 そのうち便所に行っても筋肉痛で
    座って”大”ができない(当時は道場はまだしゃがむ和式のトイレ
    だった)。 あのときは本当に泣きたくなったと述懐していた。

     300回、500回と出来る数が増えるに従い、床には汗の水溜り
    ができたという。そしてノルマの1000回をなんとかこなせる様に
    なり、デビューを果たした。
     この頃の入門同期には力道山自らブラジルでスカウトしてきた、
    やっぱり細いアントニオ猪木さんがいる。
    後に二人は日本のプロレス界を背負って立つ大スターとなったが、
    若かりし頃千鍛満錬の努力があってこその成果だった。
     
     話は飛んだが、女性の身でありながら名だたる強豪、名人達と
    数百回も試合して負けなかったのは、明治初めから半ば過ぎ迄
    当時流行した「撃剣興業」試合に興味を持ち、父親の猛反対を
    押切ってわずか16歳で身を投じ、培ったのはどんな相手にも負
    けない強い精神力と実戦の冴えに加え、そして朝夕1000回の
    素振り稽古という努力がめきめきと上達させ、のちに二十歳前で
    直心影流薙刀術第十五代宗家を継ぎ、59歳で大日本武徳会の
    女性範士とさせたのです。
     
     われわれは、もっともっと努力を、せめて”?百鍛千?錬”が
    必要なんですね。 ガンバラネバ!
    | - | 15:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
    コメント
    コメントする









    この記事のトラックバックURL
    http://blog.iai-mugairyu.com/trackback/1174799
    トラックバック